これは、片平さんの家の前にある、品評会用のお茶を栽培している「自然仕立て」のお茶畑です。通常、茶樹は機械でカットするので、かまぼこ型になっているところが多いのですが、ここでは一本一本はさみでカットしているので、自然な形で伸ばしているそうです。お茶樹はかまぼこ型のイメージが強いですが、本来は一本立ちして育ちます。
この畑では、天井に黒い紗をかけて「かぶせ」にしています。そうすることによって、渋みになるタンニンが減って、旨味成分のアミノ酸が増えるそうです。なるほど〜。
お茶の樹のアップ。お茶はツバキ科です。
お昼前。いよいよお茶飲み会です。品評会用のお茶を、3回いれて頂きました。毎回、お湯の温度が異なります。3回とも全く味が異なるのですが、一回目に入れたお茶は、お茶とは思えない程甘み、旨味が濃くて驚きました!お茶というよりも、「出汁」を飲んでいるような感覚でした。でも化学調味料などの添加物は一切入っていません(たまに、旨味を強調してグルタミン酸ナトリウムを入れているお茶もあります)。
次の2回目、3回目にいれたお茶は、いつも飲んでいるような緑茶のイメージに近づいていますが、とてもさわやかで美味しかったです。
お茶を手に持って、集合写真。左から今田(こんた)さん、牟礼さん、
加藤はなゑさん、私(少々緊張気味で顔がちょっと引きつっています)。他にもたくさんのお客さんが、お茶飲み会にいらしていました。
お昼は、外のお庭でいろいろなものが用意されていました。七輪でおでん。すごい迫力です!
お茶を求めていらしたお客さん以外にも、通りかかって入って来た方などもいて、とても賑やかでした。
麦飯にとろろです!(嬉しい!)隣で、おじさんが特大のすり鉢で、摺っていました。
ご飯は釜で炊かれていました。素敵です。(家の屋上で炊きたいなあ・・・)
飯炊き名人のおじいちゃんがいました(釜じい?)。笑顔がはじけるおじいちゃんでした。
水加減は手を入れて計ります。くるぶしまで。
片平さんのお母さんと集合写真です。テキパキしていて、お話もとても上手な方です。文学で賞も取っていらっしゃるそうです(すごい)。
この後は、夕方から片平さんのお家で宴会で、近くの川で釣って来たばかりの鮎(塩焼き)や、鹿肉など、山の恵がたくさん出ました。片平さんの親戚やお友達がたくさんいらしていて、皆さんがいろいろなごちそうを持ち寄っていました。今日は、一日中食べている気がします(笑)。
夜。近くにある「伏木荘」(ふしぎそう)という民宿に泊まりました。行ってみると、なんと、先ほど山のお茶畑でお会いした猟師さんが営む民宿でした。すごい偶然です!
ちなみに今日のイノシシは「飛ばしちゃった」(逃がしちゃった)そうです。
とても雰囲気のあるお部屋。なんだか昔の書生さんになった気分です。次の日の朝に東京に帰りました。
山本洋子さん、片平さん、本当に貴重な経験をさせて頂きありがとうございました!