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毎日、完全醗酵(して生きたい日記)

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「極上の調味料を求めて」

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 私がとても尊敬している藤田千恵子さん(純米酒と醗酵食品のフリーライター)の著書「極上の調味料を求めて」が新しく文庫本として出版されました!素敵な表紙です。
日本の食卓に欠かせない醗酵調味料である、お味噌、お醤油、お酢、鰹節、味醂、魚醤の他に、おいしいお塩、ごま油などの調味料を作っている生産者さん達を訪ねて取材した、選りすぐりの食材が紹介されています。
 
 私は大学に入ったばかりの頃、この本を読んで人生が変りました。食べる物が、「工業製品」のように大量生産されたり、「合成」される時代に、時間をかけておいしい食材を作っている生産者さん達のことが書かれています。当たり前のように食卓に並んでいるお醤油などの伝統食品ですが、これらの多くは醗酵食品にも関わらずちゃんとした「醗酵」工程を経ていなかったり、効率化を図って安易に作られているものが多いです。そのため、醗酵によってつくられる本当の旨味や美味しさが欠けているために、「化学調味料」などで調整して、結局みんな同じような味になる食材は少なくありません。技術がすごく進んだ日本だからこそ、そういうものが多いのかもしれません。

 本で紹介されている食材を探して食べてみたり、藤田さんが主催されている「醗酵リンク」というイベントで味わったりして、それらの食材のおいしさに驚きました。子供の頃から当たり前のように、お醤油やお味噌、お酢などを口にしてきましたが、お醤油ってこんなに美味しかったんだ!とか、お酢ってこんなに深い味があるんだ!、などたくさんの感動がありました。
料理初心者の私でも、調味料が違うだけでこんなに美味しくなるんだ!と実感しました。

 手間と時間をかけて造られた調味料は、近所のスーパーなどで売られているものに比べたら値段は少し高めですが、藤田さんが本で書いているように「コーヒー1杯に五、六百円支払っている現代人が、塩の六百円を惜しむというのも、不可解な話し」だと思います。お醤油なども、ジュースのようにいっぺんに飲む訳でもなく、一日のコーヒーとかスナック菓子を減らせば、そんなに無駄な出費ではないのではないでしょうか?と学生のクセに思ってしまいます。
 データによると、最近の家庭の多くでは普段の「食卓」にかける金額が一番軽視されていて、その分、ブランド物の服や、旅行、外出などにまわせれているようです。生活のどの面を重用視するか、の価値観が変ってきているようです。

 勉強になるだけでなく、読んでいて幸せになります。お勧めの本です!
どうぞ、皆様の食卓が、このような美味しい調味料で豊かになりますように。
 
 
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by kanzenhakkou | 2009-08-06 00:25 | 醗酵
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