Found MUJI 青山で開催されている、
「Plain Style 澄 敬一+松澤 紀美子」展 を見に行きました!
写真は、澄敬一さんが、パートナーであり布作家の松澤紀美子さんのために、古い生活道具のパーツ(主に木とアルミ)を使って作られた道具スタンドです。左下に見えるのは、昭和初期の鏡付き・折りたたみ式ハンガー。
展示中は、お二人の美しいアトリエの一部が再現されています。
古い写真の引き伸ばし機の仕組みを応用した本立て。美しい〜!
古いアルミ製救急箱にピアノが内蔵されたトイピアノ。
澄さんは、
「旧い素材を洗い、汚れやワックスを落とし、素材が呼吸できるようにして、それをマテリアルと」されます。作品の横に添えられているカードに書かれている、一つ一つの作品にまつわる、思わずフフっと笑顔になってしまうストーリーも読んで頂きたいです。
モーターは最新のものですが、外のパーツは、古いアルミ製鍋などの古道具、アルミ板などから澄さんが作られた扇風機。澄さんは、素材の魔術師です!
なかでも、とても惹かれた作品だったのですが、悲しいことに写真がブレブレになってしまったため、
Yasutoshi Arataさんの撮られた写真を転用させて頂きました・・・↑
作品の解説に書かれた説明を、そのまま引用させて頂きます:
「携帯できる展示ケース」
1960年代のフランス製の画箱の装飾を落として、鉄製や皮製のパーツをアルミ製に替えてある。小さな作品を運んでそのまま展示
するケース。内部には作品の修復用道具も収納、駅などで置引きされないように盗難防止装置を組み込んである。
実際に、澄さんがケースを持ち上げてくださると、ゼンマイ仕掛けの防犯ベルが店内中に響き渡りました・・・!(笑)
同じく、持ち上げると、防犯ベルが鳴り渡る、美しい展示用ガラスケース。
美しい作業台・ワゴンと、座板の下にものが収納できるスツール。蛇口をひねると、水のかわりに光線が落ちるランプも(「本を洗うランプ」)。
読食スタンド(読みながら食べる)。
一冊用の美しい本立てと、血圧計のラバーチューブ製デコイ「鴨のダニエル」。
昭和初期に実際に作られていた、組み立て式・携帯用ハンガーや、竹製の折りたたみ式ハンガー。
いずれも、日本独自の無駄を削ぎ落とした美しいデザイン。
まだまだ写真を撮りきれなかった、素敵な作品がたくさんありました。
澄さんの、ウィットとユーモア、そして何より「優しさ」がある作品が大好きです。
今年もまた、目と心を美しいもので満たして頂きました。どうも、ありがとうざいました。
松澤紀美子さんは、8月に奈良の
「くるみの木」で展示を予定されています。