先日、雑誌
「住む。」(43号)でも取材をさせて頂いた北杜市の農家・井上誠次さんのサトイモ畑におじゃまをしました。
井上さんとは、昨年夏、発酵好きが集う北杜市のとあるカフェで初めて出会いました。それ以来、こちらでの暮らしのこと、土作りのことなど、色々なことを教えて頂いています。
農薬・化学肥料を一切使わずに育てられたサトイモ。蒸して食べたら、ねっとり甘味があって、とても美味しかったです!(^^)
腰が入った、熟練の鍬使い。
かっこいいので、後ろ姿も撮ってしまいました(笑)
(逆光になってしまいましたが)井上誠次さん、80歳。
サトイモを収穫した後の畑には、スギタケがいっぱい生えていました。
井上さんは昔、「森は誰も耕していないのに土がフカフカ」だということに気が付き、農閑期には畑の表面に落ち葉などの有機物を敷き詰めて「土ごと発酵」を行っています。この畑を借りた当初は、石灰や化学肥料の多用で土がカチカチだったそうですが、毎年「土ごと発酵」を続けたことによって、今は足が沈むくらいフカフカです。
スギタケは本来、森の中の倒木や、枯れ木が埋まった土などに生えているそうです。井上さんは、きっと畑が森に近い環境になってきているのでは?と仰っていました。
通常、サトイモは ※「連作」を嫌うと言われていますが、井上さんはこの畑で5年間サトイモを連作されています。
※(同じ場所で同じ作物を続けて栽培することによって、土壌中の微生物相が偏り、病害やセンチュウに犯されてしまうことを「連作障害」と言います)
井上さんの畑は病害も出ることなく、逆に年々良くなっているそうです。
井上さんが常に意識されていることは、「土の中の微生物が元気に働ける環境を作り、微生物相を豊にすること」。そうすることによって、有害な菌は他の微生物に抑えられて、特定の病原菌だけが増えることはありません。
ご夫婦で分担作業。
奥様は茎を切り落とし、井上さんはまたサトイモを堀りに。
畑から見える美しいススキ林。
今日は、北杜市のとあるカフェで、干し柿作り用の渋柿(甲州百目柿)を分けて頂きました。この日、1000個近くの柿がお店に届いていました(笑)
明日は、人生初の干し柿作り!頑張ります!(^^)