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毎日、完全醗酵(して生きたい日記)

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原発は、「経済的」でも「クリーン」でもない

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(8月27日に、古本カフェ・6次元で行われた、SAYONARA ATOMの「サヨナラ原発パーティー」の写真を交えながら)

 先月、日本政府は「原発の本当のコスト」の試算案をまとめました。
 今まで、電気事業連合会などは、原発のコストは1キロワット時あたり5円で、火力(9.9円)・水力(7.26円)に比べて一番安い発電法だと発表してきました。

 しかし、今回の再試算の結果、発電費用、実際のバックエンド費用(再処理・処分)、国から投入される立地費用と技術開発補助金などの費用を合計すると、1キロワット時あたり15〜17円で、一番高いという結果になりました(これは、賠償などのリスク費用などを加えなくてもこのコストです)。
 今まで、国の発表に含まれていなかったコストがたくさんあったのです。今回の福島第一原発事故の賠償費用などを足すと、20円以上になると言われています。

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 ※リンクしていた、電気新聞の記事が削除されていたので、記録をこちらに載せます(切り取り・記録しておいて良かったあ〜!)。画像をダブルクリックすると拡大されます。

立命館大学・大島堅一教授が、「原発の本当のコスト」を検証(テレビ東京)

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「原発をなくす」というと、それは「非現実的」なのではないかとか、「電気がなくなる」「経済が破綻」すると言う人たちがいます。

 しかし、本当にそうでしょうか?実際、燃料費のことを考慮しても、原発が一番発電コストが高いということが明らかになりました(火力発電に比べて約2倍)。逆に、原発を停めることによって「電気料金が下がる」と、一部の専門家は言っています。原発を続けることの方が、日本国民・経済にとって負担になっているのではないでしょうか?

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(パーティーを開催させて頂いた、カフェ・ギャラリー6次元さんの素敵な器とお料理)

 しかも、日本全国には、数多くの火力と水力発電所がありますが、その多くは現在使われずに停められています。現在は、原子力発電所が高い稼働率(約61%)で動かされている状態で、原発が日本の電力の約30%を発電しているということになっています。( ※ 福島第一原発の事故以後、多くの原発が点検に入っているので、原発の発電量は実際には更に少ないです)

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 京都大学・原子力実験所の小出裕章氏 「日本の発電設備の量と実績」(2008年度)
 グラフを見てわかる通り、発電所の設備量で見ると、原発を停めても、既存の火力と水力発電所で最大電力需要を賄えてしまう計算になります。

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 小出裕章氏:「過去の実績を調べてみれば、最大電力需要量が火力発電と水力発電の合計以上になったことすらほとんどありません」
 (※ 因みに、2003年にトラブル隠しで東電管内の原発17機全てが停止した時も、停電はありませんでした。)

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 化石燃料はいずれ枯渇しますが、原発の燃料であるウランは、化石燃料よりももっと早く枯渇することもわかっています。可採年数では: 石油42年、ウラン100年、石炭122年。天然ガスは、シェールガスなどの非在来型天然ガスを加えると250年です。

 「核燃料サイクル」も、何十年も失敗(事故)と先送りの繰り返しで、非現実的であることもわかってきました。

 再生可能エネルギーが発達するまでは(年々コストが安くなっています)、足りない分は化石燃料で補えば問題ないのではないでしょうか?

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 それ以前に、再び、福島第一原発で起こったような事故が日本の他の原発で起きれば、それこそ日本の終わりではないでしょうか?現在、日本は地震活動機に入っていて、いつまたどこで巨大地震が起きるかわかりません。

 福島県では、既に広大な土地が、200年以上も人が住めない状況になっています。東北・関東でも、チェルノブイリ事故後、避難範囲に入らず、多くの人が健康被害を受けた汚染レベルの場所が多く点在しています。一度、事故が起こると、このような事態になる原発をまだ「クリーン」と呼べるのでしょうか?

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 後、既に膨大にあり、無害化するまで10万年以上もかかると言われている高レベル放射性廃棄物を、僕たちの子供たち、そのまた子供たちの時代に残しては(増やしていけない)と思います。

 僕たちの世代が声を上げなければ、誰が変えるのでしょうか?「自分たちの世代さえ何となく楽しく生きられれば良い」と思っている人が多いように感じて、悲しくなる時があります。

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(渋谷でショッピング中に飛び入りで参加してくれた、おマセな中学生の女の子二人。「サヨナラ原発」横断幕を持って一緒に歩きました!)

 今年5月に、「脱原発」政策を打ち出したドイツでは、福島第一原発直後に各地で四十万人規模のデモが行われました。それが起こらなければ、メルケル政権も「脱原発」宣言・政策を打ち出すことはありませんでした。

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(可愛い横断幕を持つと、楽しくなるなあ〜)

 繰り返しになりますが、「デモ」は民主主義の基本です。欧米では、国民がデモで歩き意思表示をして、政治を変えてきました。国民が声を上げなければ、ズルズルとこの先も何も変わりません。
 少しでも、次の世代のことを想う気持ちがあれば、一人でも多くの人に声を上げて欲しいと、心から願います。
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by kanzenhakkou | 2011-09-29 21:12 | Comments(0)
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