先週末、
世田谷美術館で行われている
「橋本平八と北園克衛」展に行ってきました。
兄(右)橋本平八は彫刻家、弟(左)北園克衛(きたその・かつえ)は詩人。1920〜30年代に、こんなかっこいい兄弟がいらしたことに驚きと感動を覚えました。
橋本平八の彫刻「老子B」(1932)。
橋本平八の木の彫刻は、人の等身大の物から、小型ものまで様々。必要以上な描写がされていないのに、今にも動き出しそうな迫力、リアリティがありました。そしてどこか、人間のユーモラスさも。仏像群も美しさ、優しさに溢れ、初めて仏像と一緒に暮らしてみたいという気持ちになりました。
弟の北園克衛。詩人(グラフィックデザイナー、ともお呼びしても良いのでしょうか)。詩(言葉)・グラフィック・写真と、様々な形で「美」を表現されていて、当時からヨーロッパの詩人・アーティストとも交流があり、海の向こうでは「kitkat」という名で親しまれていました。
「VOU」は、1935年の創刊以来、北園克衛が編集、レイアウトを手掛けた、詩、美術、音楽、建築など幅広いジャンルを取り上げた機関誌です。大きな余白、「モダンな引き算の美学」(山口信博著・
「白の消息」より)が美しいです。
展覧会は、今月の12日(日)までです。後数日ですが、チャンスのある方は是非駆けつけてください!
「橋本平八と北園克衛展-異色の芸術家兄弟」